【外国人向け】特定技能の技能試験の受け方|申込から合格まで完全ガイド

日本で働くためには、就労ビザを取得する必要があります。就労ビザの1つである特定技能として働いている人は年々増えています。しかし「特定技能の試験を受けたいけれど、何をどうすればいいのかわからない」という方は多いのではないでしょうか。

この記事では、特定技能の試験の受け方や、合格後のビザ申請・就職の流れについて解説していきます。

特定技能の試験とは?

特定技能とは、2019年4月に新設された日本の在留資格です。
介護・外食・建設など、人手不足が深刻な16の分野において、外国人が原則としてフルタイムで働くことができます。2025年6月時点では、特定技能の在留資格を取得している外国人は約33.6万人にのぼっており、日本政府は2024年度から2028年度までの期間で、受入見込数として最大約82万人を設定しています。

特定技能1号の在留資格を取得するには、原則として「日本語試験」と「分野別の技能試験」の2種類に合格する必要があります。

特定技能試験の種類と基本ルール

特定技能1号を取得するには、次の2種類の試験に合格する必要があります。

① 日本語試験

日本語能力を証明する試験は以下の2種類から1つを選んで受験します。どちらか一方に合格すれば問題ありません。

試験名合格基準実施回数特徴
日本語能力試験(JLPT)N4以上年2回(7月・12月)世界的に知名度が高い。海外は年1回のみの場合あり
国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)250点満点中200点以上年6回受験機会が多く取り組みやすい。初級レベルの日本語を測定

※ JFT-Basicは受験機会が多いため、早めに特定技能を取得したい方におすすめです。

② 技能試験(分野別評価試験)

特定技能1号を取得するには、希望する分野ごとに定められた「技能評価試験(技能試験)」を受験する必要があります。試験形式は、コンピュータを使用するCBT方式またはペーパーテスト方式で、分野によって異なります。

また、試験内容も分野ごとに異なり、学科試験のみの場合と、学科試験に加えて実技試験が課される場合があります。試験の問題文は原則として日本語で作成されていますが、分野や実施国によっては、英語や母語など複数言語で受験できる場合もあります。

③ 試験免除になる場合

以下の条件に該当する場合、技能試験および日本語試験(またはその両方)が免除されます。

・技能実習2号を良好に修了した場合→ 技能試験・日本語試験の両方が免除されます。
※技能実習生から育成就労に制度が変わるときに要件が変更されている可能性がるので注意が必要です。

ただし、技能実習で従事していた職種・作業と異なる分野で特定技能として働く場合は、新たにその分野の技能試験に合格する必要があります。なお、介護分野では原則として、技能試験・日本語試験に加えて「介護日本語評価試験」への合格が必要です。
(※介護分野の技能実習を良好に修了した場合など、一定の条件下では免除されることがあります)

⚠️ 注意:国内試験の受験資格
日本国内で特定技能の試験を受験できるのは、有効な在留資格(ビザ)を有している方に限られます。不法残留者や、試験受験が認められていない在留資格の方は、日本国内で受験することができません。また、技能実習の在留資格で在留中の方は、原則として技能実習期間中に特定技能の試験を受験することはできません。一方で、特定技能の試験は「短期滞在(観光)」の在留資格で来日し、受験することが認められています。

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16分野別 試験の種類と申込先一覧

特定技能の対象は16分野あり、それぞれ異なる機関が試験を実施しています。受けたい分野の申込先を確認しましょう。

分野試験名(1号)申込先・関連リンク
介護介護技能評価試験
介護日本語評価試験
https://www.prometric-jp.com/ssw/test_list/archives/2
ビルクリーニングビルクリーニング分野特定技能1号評価試験https://www.j-bma.or.jp/qualification-training
工業製品製造業製造分野特定技能評価試験https://www.sswm.go.jp/exam/
建設建設分野特定技能1号評価試験https://jac-skill.or.jp/exam/
造船・舶用工業造船・舶用工業分野特定技能1号試験https://www.classnk.or.jp/hp/ja/authentication/evaluation/index.html
自動車整備自動車整備分野特定技能1号評価試験https://www.jaspa.or.jp/mechanic/specific-skill/
航空特定技能評価試験(航空分野)https://exam.jaea.or.jp/
宿泊宿泊分野特定技能1号評価試験https://caipt.or.jp/
農業農業技能測定試験https://asat-nca.jp/
漁業漁業技能測定試験https://www.prometric-jp.com/ssw/test_list/archives/9#bge-schedule
飲食料品製造業飲食料品製造業特定技能1号技能測定試験https://otaff1.jp/insyoku/
外食業外食業特定技能1号技能測定試験https://otaff1.jp/gaisyoku/
自動車運送業自動車運送業分野特定技能1号評価試験https://sswt-portal.classnk.or.jp/area?tab=3
鉄道鉄道分野特定技能1号評価試験https://www.jrcea.or.jp/tokuteiginou/
林業林業技能評価試験https://ringyou-gino.org/skill/index.php
木材産業木材産業特定技能評価試験https://ringyou-gino.org/specific/

※ 各試験の最新日程・申込方法は、出入国在留管理庁の公式サイトまたは各実施機関の公式サイトを必ずご確認ください。日程は変更になる場合があります。

特定技能試験の申込手順(STEP1〜STEP5)

ここでは一般的な申込の流れを解説します。分野によって手順が異なる場合があるため、各実施機関の案内を必ず確認してください。

STEP 1:受けたい分野と試験を決める

まず「どの分野で働きたいか」を決め、その分野の技能試験と、受験する日本語試験(JLPTまたはJFT-Basic)を確認します。技能実習2号修了者は免除対象かどうかもチェックしましょう。

STEP 2:受験資格を確認する

日本国内で受験する場合は、有効な在留資格があることが必須条件です。海外で受験する場合は、その国で試験が実施されているかを各実施機関の公式サイトで確認します。(国によって実施状況が異なります)

STEP 3:公式サイトでアカウント登録・申込

各分野の実施機関の公式サイトにアクセスし、オンラインでアカウントを作成します。必要な情報(氏名・国籍・在留資格・パスポート番号など)を入力し、受験を申し込みます。

STEP 4:受験料を支払う

申込後、指定の方法で受験料を支払います。受験料は分野・試験機関によって異なります。支払い完了後に受験票(または予約確認)が発行されます。

STEP 5:試験当日・合格発表

試験当日は、パスポートと在留カードを必ず持参してください。試験後は合格発表を待ちます。合格した場合は、合格証明書の手続きを行います(分野によっては就職先の企業からも申請が必要)。

✅ 申込の流れまとめ
① 働きたい分野・試験を決める
② 受験資格(在留資格など)を確認する
③ 実施機関の公式サイトでアカウント作成・申込
④ 受験料を支払い、受験票を受け取る
⑤ 試験当日:パスポート+在留カードを持参
⑥ 合格発表後、合格証明書の手続きを行う

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合格後のビザ申請・就職の流れ

技能試験と日本語試験に合格したら、次は特定技能の在留資格の申請に進みます。

① 就職先(受入企業)を見つける

特定技能の在留資格は、就職先の企業(受入機関)と一緒に申請する必要があります。まずは特定技能外国人を受け入れている企業への就職活動を行いましょう。Stepjob(https://stepjob.jp/joboffer/)などの外国人向け求人サービスを活用すると、スムーズに仕事を見つけられます。

② 在留資格変更または認定証明書の申請

就職先が決まったら、出入国在留管理庁(入管)に在留資格の申請を行います。

  • 日本国内にいる場合:在留資格変更許可申請
  • 海外から来日する場合:在留資格認定証明書交付申請(企業が代わりに申請することが多い)

申請には各種書類(合格証明書・雇用契約書・パスポート等)が必要です。審査には通常1〜3ヶ月かかります。

③ 特定技能ビザで働き始める

在留資格が許可されたら、いよいよ特定技能として日本で働けます。特定技能1号の在留期間は通算5年で、技能試験・日本語試験に合格するたびに更新が可能です。

④ 特定技能2号へのステップアップ

特定技能1号で十分な経験を積んだ後、対象分野であれば「特定技能2号」の試験に挑戦できます。特定技能2号は在留期間の上限がなく、家族帯同も可能になります(介護・自動車運送業・鉄道・林業・木材産業の5分野を除く11分野が対象)。

📋 合格後の流れまとめ
合格証明書の取得→ 就職先(受入企業)を探す→ 在留資格「特定技能」の申請(出入国在留管理庁)→ 審査通過後、特定技能1号として就労開始→ 実務経験を積み、対象分野で試験に合格すれば、特定技能2号へステップアップも可能

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試験対策・短期合格のための勉強法

特定技能の試験は難易度が高くないとはいえ、しっかりとした準備が合格への近道です。以下の方法を参考にしてください。

日本語試験(JFT-Basic / JLPT)の対策

■ JFT‑Basic
・国際交流基金の公式サイトにサンプル問題が掲載されているため、まずは公式問題を繰り返し解くことが重要です。
・JFT‑Basicは CBT(コンピュータ試験)方式で、国や試験会場によっては高頻度で実施されており、学習状況に合わせて比較的柔軟に受験時期を選べます。

■ JLPT N4
・日常生活で使う日本語が理解できるレベルを目標に、単語・文法の基礎固めを行いましょう。
・単語帳や文法書で基礎を固めたうえで、過去問を使った実戦練習が効果的です。
・アニメ、ドラマ、動画などを活用した聴解練習も、多くの合格者が実践している学習法です。

技能試験(分野別)の対策

多くの分野で、試験実施機関の公式サイトに学習用テキストやサンプル問題が公開されています。

・外食業。飲食料品製造業
→ OTAFF公式サイトに学習テキストあり(特定技能2号関連は2026年度以降に内容拡充・改訂が予定されています)

・介護分野
→ 厚生労働省サイトで試験実施要領・例題を公開

・建設分野
→ JAC(建設技能人材機構)サイトに過去問・例題あり

技能試験は日本語で出題されますが、ふりがなが付される設計になっていることが多く、漢字読解が得意でなくても対応しやすくなっています。

効果的な学習スケジュールの目安

期間学習内容目標
3〜4ヶ月前日本語基礎(単語・文法)/分野別知識の確認試験全体像の理解
1〜2ヶ月前公式サンプル問題・過去問演習弱点補強
2週間前〜直前総復習・持ち物確認本番対策

合格者が実践した効果的な勉強法

  • 毎日少しずつ継続することが最重要
  • → 1日30分〜1時間を3〜4か月続ける
  • 職場の同僚や日本人との会話練習を積極的に行う
  • 間違えた問題はノートに記録し、繰り返し復習
  • 必要に応じて、外国人就労支援機関のサポートを活用すると、
  • 試験情報・面接対策・書類準備まで一括で相談できます

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よくある質問(FAQ)

Q1. 海外にいますが、特定技能の試験を受けられますか?

はい、可能です。
特定技能の試験は、二国間取決め(MOU)を締結している国・地域で、分野ごとに実施されています。海外在住の方は、まず各試験実施機関の公式サイトで実施国・実施分野を確認してください。

なお、短期滞在ビザで来日して受験することは、現在は原則として認められていません。例外的なケースも過去にはありましたが、制度運用は変更されることがあるため、必ず最新情報を確認してください。

試験は何回でも受けられますか?

原則として受験回数に上限はありません。
ただし、分野や試験実施機関ごとに再受験の制限期間が設けられている場合があります。
例:介護分野:不合格後、一定期間(例:45日程度)再受験できない
また、受験料は毎回必要です。詳細は各分野の試験要領を確認してください。

試験に合格すれば、必ず特定技能ビザがもらえますか?

いいえ、必ず取得できるわけではありません。
試験合格はあくまで在留資格取得の要件の一つです。実際の在留資格は、就職先(受入企業)・雇用条件・在留状況などを含めた総合審査により、出入国在留管理庁が判断します。

特定技能1号と2号の試験の違いは何ですか?

な違いは以下のとおりです。
・特定技能1号
技能試験+日本語試験(JFT‑Basic または JLPT N4以上)が必要
基本的な業務遂行レベルが求められる

・特定技能2号
原則として日本語試験は不要
高度な技能試験と一定の実務経験(監督・指導レベル)が必要
在留期間の更新に上限なし、家族帯同可能

※試験内容・要件は分野ごとに異なります。

技能実習を修了していれば試験は免除されますか?

条件付きで免除されます。
技能実習2号を良好に修了している場合、同一分野の特定技能1号へ移行する際は、技能試験・日本語試験ともに免除されます。ただし、別の分野へ移る場合は、その分野の技能試験が必要です。(※※技能実習生から育成就労に制度が変わるときに要件が変更されている可能性がるので注意が必要です。)

試験の問題は日本語以外でも受けられますか?

分野によって異なります。
多くの分野では、問題文に日本語のふりがな(ルビ)が付く設計になっています。また、英語や母国語で受験できる分野もあります。
対応言語は分野・国ごとに異なるため、必ず各試験実施機関の試験要領で確認してください。

まとめ:特定技能の試験合格に向けて今すぐ行動しよう!

特定技能の試験の受け方について、基本から合格後の流れまでをご紹介しました。最後にポイントを整理します。

  1. 特定技能1号の取得には「日本語試験」+「分野別技能試験」の合格が必要
  2. 日本語試験は JFT‑Basic または JLPT N4以上
    → JFT‑BasicはCBT方式で受験機会が多く、日程調整しやすい
  3. 技能試験は 分野ごとに実施機関・方式が異なる
  4. 申込はオンラインが基本。パスポート等の本人情報が必要
  5. 合格後は 就職先(受入企業)と一緒に在留資格申請
  6. 公式サンプル問題・学習テキストを活用し、毎日の継続学習が合格への近道
  7. 特定技能は、日本で中長期的に安定して働くための有力な制度です
  8. 正しい情報をもとに、ぜひ早めに試験対策・就職活動を始めてください。

特定技能は、日本で長期的に安定して働くための大きなチャンスです。ぜひこの記事を参考に、試験対策を始めてください!

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